
筋力アップのメカニズム
筋力アップのメカニズム
筋肉には「遅筋」と「速筋」の2種類があります。
遅筋は酸素を使い活動し、殆ど太くならない。
速筋は酸素がなくても糖を燃料にして活動でき太く発達する。
従って筋力アップするには速筋を鍛えることが必要。
速筋を鍛えるためには
軽い運動でもすぐに活動を始める遅筋に比べて速筋は通常大きな負荷をかけないと活動しない。そこで速筋を活動させるために行うのが加圧トレーニングである。
加圧トレーニングをすると・・・
加圧によって適度に血流を制限すると、遅筋が活動するための酸素が不足する状態になる。その状態でトレーニングをすると遅筋ではなく速筋が活動する。
騙される筋肉
筋肉では加圧をすることによって軽い負荷にも関わらず、長時間きついトレーニングをしているのと同じような活性化が起きる。
つまり、筋肉が騙されているという状態になる。
筋肉の種類
●遅筋
・パワーが弱い
・酸素を使い脂肪を燃焼
●活動
・持久力がある
●速筋
・パワーが強い
・酸素がなくても糖を燃焼
●活動
・持久力がない
血液循環向上のメカニズム
加圧をすることで起こる体の変化として「血行が良くなる」ことが挙げられます。血行が良くなると新陳代謝が活発になるなど様々な効果が現れます。
腕や脚の付け根にベルトで適切な圧力を加えて血流を適度に制限する加圧。
その加圧によって筋肉の中の動脈と静脈がそれぞれ適当な圧で加圧され筋肉内に血液は流れ込んでくるが、出て行きにくい状態になる。
血流適度に制限
筋肉内から血液が出てくるのを制限すると、普段は使っていない末梢の血管にも血液がまわる。加圧をすると手の平が赤くなるのは酸素が細胞の隅々まで行き届いていることを示す。
末梢の血管にも血液がまわる
加圧を緩めて圧を除くと、多量の血液が一気に流れる。
この時、血液を妨げていた老廃物が押し流される。赤くなっていた手の平の色などは元に戻る。
圧を除くと・・・
加圧して、そのあと圧を緩める、これを繰り返すことによって、血管の拡張・収縮の機能が高まり、加齢によって弾力性がなくなり血圧が上昇する血管も弾力を取り戻して若返る。
血管が若返る
血行が促進されると・・・
・美肌効果(目の下のクマ、くすみの改善)
・冷え性の改善
・腰痛、肩こりの改善
・高血圧、動脈硬化の予防
成長ホルモンのメカニズム
加圧トレーニングでもう一つ注目されているのが『成長ホルモン』です!成長ホルモンが多量に分泌されることによって、体に様々な効果を期待することができます。
成長ホルモンの働き
体脂肪を
燃焼させる!
老化速度を
遅らせる!
骨粗鬆症の
予防
美肌効果!
加圧トレーニングによる乳酸の蓄積
加圧によって速筋が活動を開始すると、乳酸という代謝物が溜まっていく。
加圧により血流が制限されているので、乳酸は外に出ることができず筋肉の中にどんどん蓄積される。
成長ホルモンの分泌
乳酸が蓄積されると、筋肉の中にある感覚神経が感じ取り脳の視床下部に信号を送る。
(視床下部は自律機能の調整を行う総合中枢)
視床下部は脳下垂体に指令を送り、成長ホルモンが分泌される。
成長ホルモンの量
若返りホルモンとも呼ばれる成長ホルモン。
加圧トレーニングをした時の血中濃度は、通常トレーニングの約10倍、安静時に比べると約290倍にもなる
ダイエット効果
成長ホルモンには体脂肪を分解させる効果がある。
多量の成長ホルモンは、血液にのって全身をめぐり、脂肪細胞に作用し中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する。
加圧トレーニングその他の効果
筋肉が大きくなると、基礎代謝が上がります。
つまり筋肉をつけることによって、脂肪が落ちやすい体になっていくということです。
加圧トレーニングによって筋肉をつけることがダイ
エットに効果的だということがわかります。
代謝の良い、太りにくい体質にすることこれがダイエットにとても効果的なのです。
加圧トレーニングを実施した方々より「冷え性が治った」「汗をかきやすい体質になった」という人が大勢いらっしゃいます。
これは、基礎代謝が上がったという証拠です。
基礎代謝を上げるダイエットだけではなく、体調を整えるのによい影響がたくさんあります。